2011年 03月 01日
臨床栄養学
a 安静時エネルギー消費量は、間接熱量測定計で測定できる。
b ベット上、安静時の身体活動レベルは1.5である。
c ハリス-ベネディクト(Harris-Benedict)の式で身体活動レベルが推定できる。
d 広範囲の熱傷では、エネルギー代謝量が増加する。
(1)aとb(2)aとc(3)aとd(4)bとc(5)cとd
a〇 間接熱量測定計は、呼気を分析することにより、単位時間当たりの酸素消費量と二酸化炭素排泄量を測定する機械である。よって、体内で栄養素の燃焼量、すなわちエネルギー消費量を測定できる。安静時の呼気分析により、安静時エネルギー代謝量を測定することができる。
b× 推定エネルギー必要量は、基礎代謝量に活動係数とストレス係数をかけて求める。「身体活動レベルは1.5」という言い方には、少し引っかかるものがある。レベルは、身体活動の状態が高いか低いかを表すもので、1.5は、その身体活動レベルでの推定エネルギー必要量を求めるための活動係数である。ベッド上、安静という身体活動レベルでの活動係数は1.2である。
c× ハリス-ベネディクトの式は、性別、年齢、身長、体重から、基礎代謝量を算出するための式である。
d〇 熱傷では、損傷を受けた組織を修復するために、必要エネルギー量が増加する。必要エネルギーの増加率は、熱傷面積に比例する。よって、広範囲な熱傷になれば、それだけ多くのエネルギーを必要とする。
正解(3)