2011年 05月 25日
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
a 空腹時血糖値124mg/dL
b 食後3時間の血糖値226mg/dL
c 口渇、多飲、多尿、体重減少などの典型的な症状の存在
d 確実な末梢神経障害の存在
(1)aとb(2)aとc(3)aとd(4)bとc(5)cとd
平成22年(2010)に発表された糖尿病の診断基準は以下のとおりである。
・別の日に行った検査で、糖尿病型が再確認できれば糖尿病と診断できる。
・糖尿病型 ①早朝空腹時血糖値≧126mg/dL
②75gOGTTで2時間値≧200mg/dL
③随時血糖値≧200mg/dL
④HbA1c(JDS値)≧6.1%(国際基準値)≧6.5%
・初回検査と再検査は、同じ検査である必要はない。ただし、1回は血糖値の基準を満たしていることが必須で、HbA1cのみの反復検査による診断は不可
・①~③のいずれかと④が確認された場合には、初回検査だけで糖尿病と診断できる。
・「口渇、多飲、多尿、体重減少など典型的症状」と「確実な糖尿病性網膜症」のいずれかが認められる場合は、初回検査だけで糖尿病と診断できる。
この診断基準に当てはまる項目はbとcである。cのような典型的な症状がある場合は、bのような随時血糖値で200mg/dL以上であれば、1回の血糖値検査で、糖尿病と診断できる。
今回の改定では、HbA1cが血糖値の検査の一つとして入った。ただし、2回の血糖値のうち、1回はHbA1c以外の検査で高血糖と証明する必要がある。
正解(4)