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人体の構造と機能及び疾病の成り立ち

27-45 骨粗鬆症に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)低カルシウム血症となる。
(2)肥満は、リスク因子である。
(3)ビタミンE欠乏は、リスク因子である。
(4)膝関節の腫脹がみられる。
(5)高齢者の身長低下の原因となる。

(1)× 血清カルシウム値は、基準範囲内である。低カルシウム血症が出現するのは、骨軟化症である。骨粗鬆症では、骨塩量は減少するが、血清カルシウム値は、基準範囲内に保たれている。

(2)× 肥満はリスク因子ではない。骨粗鬆症のリスク因子は、低栄養、低体重、高年齢、女性、運動不足、喫煙、過度のアルコール摂取、カルシウム摂取不足、ビタミンD不足、ビタミンK不足、女性ホルモン不足状態などである。肥満に起因する健康障害は、耐糖能異常/2型糖尿病、脂質異常症、高血圧、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患(心筋梗塞、狭心症)、脳梗塞(脳血栓症、一過性脳虚血発作)、脂肪肝(非アルコール性脂肪性肝疾患)、月経異常・妊娠合併症(妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、難産)、肥満関連腎臓病、睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群、変形性関節症、変形性脊椎症、腰痛症)、胆道癌、大腸癌、乳癌、子宮内膜癌である。

(3)× ビタミンE欠乏はリスク因子ではない。ビタミンD欠乏、ビタミンK欠乏がリスク因子である。
(4)× 膝関節の腫脹は、みられない。

(5)○ 高齢者の身長低下の原因となる。脊椎の圧迫骨折により、身長が低くなる。

正解(5)
by kanri-kokushi | 2013-07-29 09:31 | 第27回国家試験 | Comments(0)