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臨床栄養学

27-123 傷病者の栄養ケア・マネジメントに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)入院までの経過は、家族歴から読み取れる。
(2)主観的包括的アセスメント(SGA)は、栄養スクリーニングに用いる。
(3)モニタリングは、初回面接で完了する。
(4)主訴には、過去の手術の有無が含まれる。
(5)既往歴には、退院時の問題点が整理されている。

(1)× 入院までの経過は、現病歴から読み取れる。現病歴では、以下の内容について5W1H(Who、When、Where、What、Why、How)に沿って記載する。
 ・発症の様式:いつからか、急性か、慢性か
 ・症状の内容:症状の部位、性質、強さ、持続時間
 ・症状の誘因・増悪・寛解要因:状況、前駆症状の有無
 ・症状の経過:発作型、急性進行型、慢性進行型、間欠型、寛解増悪型など
 ・随伴症状の有無
 ・治療の有無とその効果

(2)○ 主観的包括的アセスメント(SGA)は、栄養スクリーニングに用いる。

(3)× モニタリングは、ケアプランを作成した後、実行しているときに、その効果を確認するために行う。

(4)× 主訴には、過去の手術の有無は含まれない。主訴は、病院で「今日はどういうことで来られましたか?」という問いに対する患者の最初の一言で、今後の診療において解決すべき主要な問題点になる。普通、患者の自覚症状(「頭が痛い」、「下痢をする」など)が主訴のなることが多いが、「健康診断で血圧が高いといわれた」など他覚症状も主訴になる。過去の手術の有無は、既往歴に記載する。

(5)× 既往歴には、過去に罹患した疾患、外傷、障害と現在の状況が記載されている。その他、出生時の状況、生後の発育状況、ツベルクリン反応、各種予防注射の有無、血液型、輸血歴(時期、量、原因など)、アレルギーの有無、女性では月経、妊娠・出産歴なども、既往歴に記載される。退院時の問題点が整理されているのは、退院時サマリーである。

正解(2)
by kanri-kokushi | 2013-07-30 16:13 | 第27回国家試験 | Comments(0)