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臨床栄養学

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23-121 臨床栄養学で使用される用語とその意味の組合せである。正しいのはどれか。
(1)QOL - 標準化したものと違う事実
(2)ノーマライゼーション - 生活の質
(3)ADL - 行動変容
(4)バリアンス - 障害者と健常者の生活の場の共有化
(5)インフォームド・コンセント - 説明と同意

(1)× QOLとは、ひとりひとりの人生の内容の質や社会的にみた生活の質(quality of life)のことである。標準化したものと違う事実とは、バリアンスのことである。

(2)× ノーマライゼーションとは、障害者が健常者とともに普通に暮らせるような社会をつくることである。生活の質とは、QOL(quality of life)のことである。

(3)× ADL(activities of daily living)とは、食事、更衣、移動、排泄、整容、入浴など生活を営む上で不可欠な日常生活動作のことである。リハビリテーションや介護において、対象者の自立の程度を評価する指標として利用される。行動変容とは、習慣的な問題行動を起こす物理的、社会的環境要因を操作することによって、問題行動を少なくし、望ましい適応的な行動を増加させることである。

(4)× バリアンスとは、予定していた工程が、何らかの要因による予定通り進行せず、当初予定していた目標を達成できないことをいう。クリニカルパスで標準化したこととは違う事実が出現した場合もバリアンスいう。障害者と健常者の生活の場の共有化は、ノーマライゼーションのことである。

(5)○ インフォームド・コンセントとは、検査や治療を実施する前に、その目的、内容、利益と危険性について患者が理解できるように説明し、了解を得ることである。患者個人の尊厳や自己決定権を尊重することは、医療従事者の義務である。

正解(5)
by kanri-kokushi | 2013-08-19 17:15 | 第23回国家試験 | Comments(0)