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臨床栄養学

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22-134 60歳の女性。身長150㎝、体重60㎏。胃食道逆流症で飲酒習慣がある。栄養指導についての記述である。誤っているのはどれか。
(1)体重の減量をすすめる。
(2)高脂肪食をすすめる。
(3)少量頻回食をすすめる。
(4)禁酒をすすめる。
(5)食後のファーラー位(半座位)をすすめる。

(1)〇 体重の減量をすすめる。
 BMIは、26.7で肥満がある。腹部の脂肪組織の増加により、胃が圧迫されて逆流を助長する可能性があるので減量を進める。

(2)× 脂肪の摂取を控える。
 高脂肪食は、下部食道括約筋部圧を低下させるので、逆流を助長する可能性がある。その他、菓子類や喫煙も下部食道括約筋部圧を低下させるので、避けるようにする。

(3)〇 少量頻回食をすすめる。
 胃の中に、食物が滞留する時間を少なくするめに、少量頻回食をすすめる。

(4)〇 禁酒をすすめる。
 アルコールは、胃酸分泌を刺激し、逆流による症状を悪化させるので、禁酒をすすめる。

(5)〇 食後のファーラー位(半座位)をすすめる。
 ファーラー位とは、上半身を45°起こした体位のことである。仰向けに比べて、逆流を防止するので、勧められる。

正解(2)
by kanri-kokushi | 2014-02-20 17:00 | 第22回国家試験 | Comments(0)