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臨床栄養学

31123 超低エネルギー食(VLCD)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。

1)外来通院治療とする。

26ケ月以上、継続する。

3)インスリン治療中の患者は、禁忌である。

41,000kcal/日である。

5)水分摂取量を制限する。


1)× 入院治療とする。

 超低エネルギー食療法(Very Low Calorie DietVLCD)は、半飢餓療法ともよばれる。医師の監視下で実施すれば安全に実施できるので、入院して実施する。BMI30以上の肥満者(小児、妊婦を除く)が適応となる。薬物療法を行っていない糖尿病を合併した高度肥満者にも適応される。ただし、短期的には減量に有効な方法であるが、長期的にはほとんどがリバウンドする。


2)× 1回の治療期間は、通常46週間程度で終了する。


3)○ インスリン治療中の患者は、禁忌である。

 糖質摂取量の減少により、インスリン量の調節がこんなになるため、禁忌とする。


4)× 200600kcal/日である。

 VLDLでは、摂取エネルギーを200600kcal/日とする。三大栄養素の配分は、たんぱく質3070ℊ/日、糖質2050ℊ/日、脂質12ℊ/日とし、ビタミン・ミネラルは、1日所要量を満たすようにする。そのため、自然食品による調理だけでは実施困難なので、粉末、液体などの規格食品(フォーミュラ食)を用いる。


5)× 水分摂取量は制限しない。

 VLDLの副作用として、ケトアシドーシス、起立性低血圧、嘔気、嘔吐、便秘などがある。水分は、起立性低血圧を予防するために十分に摂取する。


正解(3


by kanri-kokushi | 2017-10-24 11:01 | 第31回国家試験 | Comments(0)