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看護師国家試験

●痔核、痔瘻
・痔核:肛門静脈叢の拡張、膨隆(静脈瘤)
  上直腸静脈系:歯状線より上の粘膜部分に静脈瘤が発生して内痔核となる。
  下直腸静脈系:歯状線より下の皮膚部分に静脈瘤が発生して外痔核となる。
  症状:内痔核では出血、疼痛、脱出、外痔核では肛門痛
  治療:結紮切除法など手術療法
・痔瘻:肛門陰窩からの化膿菌の感染→自壊または切開排膿→痔瘻形成
  痔瘻がん:10年以上の長期の痔瘻から発生する悪性腫瘍(痔瘻患者の0.1%)
  症状:疼痛、発熱、膿の排泄、掻痒感など
  治療:保存療法は無効。手術療法(瘻管摘出術、瘻管開放術)を行う。
     瘻管開放術:方法:皮膚の上から瘻管を切開、切除して、その後創傷を開放したまま肉芽組織の増殖によって欠損部を修復、治癒させる。
           適応:瘻管が皮膚から浅い位置にある痔瘻
           メリット:根治率が高い。
           デメリット:部位によっては肛門括約筋を切ることになり、失禁の後遺症がある。
     瘻管摘出術:方法:二次口から肛門括約筋を温存しつつ瘻管をくり抜くように剥離して摘出してから一次口と二次口を縫合、閉鎖する。
           適応:比較的深い位置にある痔瘻
           メリット:肛門括約筋を温存するように瘻管を摘出するので、失禁の後遺症はない。
           デメリット:開放術に比べて再発率が高い。

115PM-83 基礎疾患のない患者の痔痩について正しいのはどれか。2つ選べ。
(1)先天性の疾患である。
(2)悪性腫瘍の発生がある。
(3)手術療法が原則である。
(4)上下直腸静脈の静脈瘤である。
(5)骨盤底筋群の虚弱が原因である。
×(1)先天性の疾患である。(肛門陰窩からの化膿菌の感染→自壊または切開排膿→痔瘻形成)
○(2)悪性腫瘍の発生がある。(10年以上の長期の痔瘻から発生する悪性腫瘍を痔瘻がんといい、痔瘻患者の0.1%に発生する)
○(3)手術療法が原則である。(保存療法は無効)
×(4)上下直腸静脈の静脈瘤である。(上直腸静脈系の静脈叢では歯状線より上に静脈瘤が発生して内痔核となる。下直腸静脈系の静脈叢では歯状線より下に重脈瘤が発生して外痔核となる。)
×(5)骨盤底筋群の虚弱が原因である。(腹圧性尿失禁の原因)


# by kanri-kokushi | 2026-03-29 10:28 | 看護師国家試験(細胞・組織・消化器) | Comments(0)

看護師国家試験徹底解説

●骨髄移植

・種類

  同種移植:ヒト白血球抗原(HLA)が適合していることが条件

  同系移植:一卵性双生児

  自家移植:自分の造血幹細胞を移植

・前処置

  骨髄破壊的移植:腫瘍細胞を根絶し、造血機能を破綻させて拒絶反応を予防するために大量の抗がん薬と全身放射線照射を行うこと

  骨髄非破壊的移植:腫瘍細胞の根絶はGVTに期待して前処置を弱めてリスクを軽減すること

・骨髄の採取:手術室において全身麻酔下で採取

・移植:無菌室で静脈ラインより輸血バックで輸注。骨髄生着後十分な血液細胞が産生されるまで約1か月かかる。骨髄抑制が持続するので感染の予防のため無菌室で処置し、抗菌薬を投与する。

・移植片対宿主病(GVHD、graft-versus-host disease):ドナーのT細胞が正常組織を攻撃すること。予防のため免疫抑制薬を投与する。

・移植片対腫瘍効果(GVT、graft-versus-tumor):ドナーのT細胞が腫瘍細胞を攻撃すること


114AM-84 同種造血幹細胞移植の前に行われる全身放射線照射の目的はどれか。2つ選べ。

(1)感染の予防

(2)拒絶反応の防止

(3)抗癌薬の活性化

(4)腫瘍細胞の根絶

(5)移植片対宿主病(GVHD)の予防

×(1)感染の予防(無菌室での処置、抗菌薬の投与)

○(2)拒絶反応の防止

×(3)抗癌薬の活性化

○(4)腫瘍細胞の根絶

×(5)移植片対宿主病(GVHD)の予防(移植後に免疫抑制薬を投与)


98AM-59 同種骨髄移植で正しいのはどれか。

(1)提供者とのABO式血液型の一致が条件である。

(2)手術室において全身麻酔下で移植される。

(3)免疫抑制薬を用いる。

(4)骨髄生着後は感染の危険性がなくなる。

×(1)提供者とのABO式血液型の一致が条件である。(ヒト白血球抗原(HLA)が適合していることが条件)

×(2)手術室において全身麻酔下で移植される。(ドナーの骨髄採取は手術室において全身麻酔下で採取されるが、移植は前処置を行った無菌室で静脈ラインより輸血バックで輸注する)

〇(3)免疫抑制薬を用いる。(GVHDの予防)

×(4)骨髄生着後は感染の危険性がなくなる。(生着後約1か月は骨髄抑制が持続する)



# by kanri-kokushi | 2026-02-23 10:36 | 看護師国家試験(血液) | Comments(0)

看護師国家試験徹底解説

●組織の再生能力
94PM-16 組織の再生能力で正しいのはどれか。
(1)心筋は再生能力がない。
(2)結合組織は再生能力が弱い。
(3)骨格筋は再生能力が強い。
(4)神経膠組織は再生能力がない。
○(1)心筋は再生能力がない。
×(2)結合組織は再生能力が弱い。(強い)
×(3)骨格筋は再生能力が強い。(弱い)
×(4)神経膠組織は再生能力がない。(ある)
●壊死とアポトーシス
1.壊死
・①酸素や栄養素の供給不足、②細菌やウイルスの感染による障害、③酸やアルカリなど化学物質による障害、③強い圧迫など物理的な障害などが原因となって細胞に不可逆的な変化が起こり細胞死にいたること。
・細胞膜が崩壊するために内容物が周囲の組織に撒き散らされて炎症が起きるので何らかの障害やその痕跡(瘢痕組織など)が残る。

2.アポトーシス
・障害を受けた細胞が壊死に陥る前に自ら細胞死する方法
・細胞内でDNAやたんぱく質の分解が起こり、細胞自体も小さく断片化するが細胞膜は最後まで保たれ、マクロファージにより処理されるので周囲の組織に炎症が起こることはない。
・プログラム細胞死:障害を受けた病的な細胞だけでなく発生の段階で不必要になった細胞はアポトーシスによって消失する正常な生命現象

105PM-30 アポトーシスで正しいのはどれか。
(1)群発的に発現する。
(2)壊死のことである。
(3)炎症反応が関与する。
(4)プログラムされた細胞死である。
×(1)群発的に発現する。(個々の細胞で起こる)
×(2)壊死のことである。(障害を受けた細胞が壊死に陥る前に自ら細胞死する方法)
×(3)炎症反応が関与する。(細胞内でDNAやたんぱく質の分解が起こり、細胞自体も小さく断片化するが細胞膜は最後まで保たれ、マクロファージにより処理されるので周囲の組織に炎症が起こることはない)
〇(4)プログラムされた細胞死である。(障害を受けた病的な細胞だけでなく発生の段階で不必要になった細胞はアポトーシスによって消失する正常な生命現象である)

# by kanri-kokushi | 2026-02-21 09:43 | 看護師国家試験(細胞・組織・消化器) | Comments(0)

看護師国家試験徹底解説

●核酸、遺伝子
・ヌクレオシド:糖と塩基からなる。
・ヌクレオチド:ヌクレオシドにリン酸が結合したもの
・核酸:ヌクレオチドが重合したもの
 ・DNA:糖がデオキシリボースで、塩基がアデニン、グアニン、シトシン、チミンの4種類で構成される。二本鎖が相補的塩基対(A-T、G-C)により二重らせん構造をつくる。
・RNA:糖がリボースで、塩基がアデニン、グアニン、シトシン、ウラシルの4種類で構成される。一本鎖内で部分的に相補的塩基対をつくることで立体構造を形成する。
 ・転写:核内でDNAの塩基配列を鋳型にしてRNAを合成すること
・塩基配列の言葉を写し取るので転写という。
・mRNA:たんぱく質のアミノ酸配列をコードしているRNA
・tRNA:アミノ酸をリボソームに運ぶRNA
・rRNA:リボソームでペプチド結合をつくる酵素活性をもつRNA
・翻訳:リボソームでmRNAの塩基配列をもとにたんぱく質を合成すること。塩基配列の言葉がアミノ酸配列の言葉にかわるので翻訳という。
・トリプレット:3つの塩基配列が1つのアミノ酸と対応している。
・コドン:mRNA上の1つのアミノ酸に対応する3つの塩基配列
・アンチコドン:コドンと相補的なtRNA上の3つの塩基配列

95PM-1遺伝で正しいのはどれか。
(1)細胞は器官によって異なる遺伝情報を持つ。
(2)3つの塩基で1種類のアミノ酸をコードする。
(3)動物と植物のDNAは異なる塩基を持つ。
(4)遺伝情報に基づき核内で蛋白合成が行われる。
×(1)細胞は器官によって異なる遺伝情報を持つ。(すべての細胞は同じ遺伝情報をもつ)
○(2)3つの塩基で1種類のアミノ酸をコードする。
×(3)動物と植物のDNAは異なる塩基を持つ。(地球上のすべての生物のDNAは同じ塩基をもつ)
×(4)遺伝情報に基づき核内で蛋白合成が行われる。(細胞質にあるリボソームで行われる)

100AM-29 核酸で正しいのはどれか。
(1)mRNAがアミノ酸をリボソームへ運ぶ。
(2)DNAはl本のポリヌクレオチド鎖である。
(3)DNAには遺伝子の発現を調節する部分がある。
(4)RNAの塩基配列によってアミノ酸がつながることを転写という。
×(1)mRNAがアミノ酸をリボソームへ運ぶ。(tRNAが運ぶ)
×(2)DNAはl本のポリヌクレオチド鎖である。(2本鎖からなり、相補的塩基対により二重らせん構造をもつ)
○(3)DNAには遺伝子の発現を調節する部分がある。(アミノ酸配列をコードしている領域の上流にあるプロモーター領域)
×(4)RNAの塩基配列によってアミノ酸がつながることを転写という。(翻訳という)

103PM-27 遺伝子について正しいのはどれか。
(1)DNAは体細胞分裂の前に複製される。
(2)DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。
(3)DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。
(4)RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。
〇(1)DNAは体細胞分裂の前に複製される。
×(2)DNAは1本のポリヌクレオチド鎖である。(2本鎖からなり、相補的塩基対により二重らせん構造をもつ)
×(3)DNAの遺伝子情報からmRNAが作られることを翻訳という。(転写という)
×(4)RNAの塩基配列に基づきアミノ酸がつながることを転写という。(翻訳という)

# by kanri-kokushi | 2026-02-21 09:35 | 看護師国家試験(細胞・組織・消化器) | Comments(0)

看護師国家試験

●遺伝病、染色体異常
・常染色体顕性遺伝:常染色体上に存在する1対の遺伝子の一方に異常があれば発症する。ハンチントン病、マルファン症候群など
・常染色体潜性遺伝:常染色体上に存在する1対の遺伝子両方に異常がなければ発症しない。鎌状赤血球症、フェニルケトン尿症など
・性染色体顕性遺伝(伴性顕性遺伝):女性のX染色体の一方に異常があれば疾患として発症する。男性の場合はほとんどが流産する。アルポート症候群など
・性染色体潜性遺伝(伴性潜性遺伝):男性はX染色体の1つの遺伝子異常で発症する。女性は両方のX染色体に異常がなければ発症しない。血友病、筋ジストロフィーなど
・21トリソミー:ダウン症:21番染色体が3本あることで起こる。要因:30歳代後半以降の妊娠で増加。症状:つり上がった目、内眼角贅皮、巨舌などの身体的特徴、発達の遅延(身体的発達、知的発達、運動機能発達、言語機能発達)、奇形の合併(先天性心疾患など)
・13トリソミー:パトゥ症候群:小眼球症、口蓋裂、先天性心疾患など
・18トリソミー:エドワーズ症候群:成長障害、先天性心疾患など
・45,X:ターナー症候群:女性でX染色体が1本であることで起こる。症状:低身長、思春期遅発症、原発性無月経、外反肘、翼状頚など
・XXY:クラインフェルター症候群:男性でX染色体が2本あることで起こる。症状:四肢細長、思春期遅延症、精巣委縮、無精子症など

99AM-74 遺伝病はどれか。
(1)川崎病
(2)血友病
(3)B型肝炎
(4)マラリア
(5)サルコイドーシス
×(1)川崎病(原因不明であるが感染や環境因子が関与する免疫異常であると考えられている)
〇(2)血友病(血液凝固因子である第Ⅷ因子または第Ⅸ因子の遺伝子の異常によって起こる。伴性劣性遺伝)
×(3)B型肝炎(B型肝炎ウイルス感染症)
×(4)マラリア(マラリア原虫感染症)
×(5)サルコイドーシス(原因不明であるが何らかの免疫異常であると考えられている)

103(追加)AM-31 遺伝性疾患において男児に発症頻度の高い遺伝形式はどれか。
(1)伴性劣性遺伝
(2)伴性優性遺伝
(3)常染色体劣性遺伝
(4)常染色体優性遺伝
〇(1)伴性劣性遺伝
×(2)伴性優性遺伝(女児に多い)
×(3)常染色体劣性遺伝
×(4)常染色体優性遺伝

100AM-5 伴性劣性遺伝病(X連鎖劣性遺伝病)はどれか。
(1)血友病
(2)ダウン症候群
(3)先天性風疹症候群
(4)フェニルケトン尿症
〇(1)血友病
×(2)ダウン症候群(染色体異常:21トリソミー)
×(3)先天性風疹症候群(妊娠初期の風疹ウイルス感染症)
×(4)フェニルケトン尿症(常染色体潜性遺伝)

102AM-6 Down(ダウン)症候群を生じるのはどれか。
(1)13トリソミー
(2)18トリソミー
(3)21トリソミー
(4)性染色体異常
×(1)13トリソミー(パトゥ症候群)
×(2)18トリソミー(エドワーズ症候群)
〇(3)21トリソミー
×(4)性染色体異常(血友病、筋ジストロフィーなど)

96AM-125 染色体異常と症状との組合せで正しいのはどれか。
(1)ダウン症候群 - 筋緊張低下
(2)ターナー症候群 - 高身長
(3)13トリソミー症候群 低身長
(4)クラインフェルター症候群 - 内眼角贅皮
96AM-125 染色体異常と症状との組合せで正しいのはどれか。
〇(1)ダウン症候群 - 筋緊張低下(運動機能発達の遅れにより筋力が弱い)
×(2)ターナー症候群 - 高身長(低身長)
×(3)13トリソミー症候群 低身長(小眼球症、口蓋裂、先天性心疾患など)
×(4)クラインフェルター症候群 - 内眼角贅皮(四肢細長、思春期遅延症、精巣委縮、無精子症など)

99AM-79 先天異常と症状の組合せで正しいのはどれか。
(1)18トリソミー - 巨舌
(2)クラインフェルター症候群 - 多毛
(3)ターナー症候群 - 高身長
(4)マルファン症候群 - 低身長
(5)ダウン症候群 - 筋緊張低下
99AM-79 先天異常と症状の組合せで正しいのはどれか。
×(1)18トリソミー - 巨舌(成長障害、先天性心疾患など。巨舌は21トリソミーであるダウン症の特徴)
×(2)クラインフェルター症候群 - 多毛(四肢細長、思春期遅延症、精巣委縮、無精子症など)
×(3)ターナー症候群 - 高身長(低身長)
×(4)マルファン症候群 - 低身長(高身長)
〇(5)ダウン症候群 - 筋緊張低下

99PM-66 先天性疾患で正しいのはどれか。
(1)フェニルケトン尿症は遺伝病である。
(2)口唇口蓋裂は単一遺伝疾患である。
(3)近親婚はターナー症候群の発生頻度を高くする。
(4)ダウン症候群は13番染色体のトリソミーである。
99PM-66 先天性疾患で正しいのはどれか。
〇(1)フェニルケトン尿症は遺伝病である。(常染色体潜性遺伝)
×(2)口唇口蓋裂は単一遺伝疾患である。(遺伝的要因と環境的要因の両方が関わる)
×(3)近親婚はターナー症候群の発生頻度を高くする。(近親婚では常染色体潜性遺伝する疾患の発生頻度が高くなる)
×(4)ダウン症候群は13番染色体のトリソミーである。(21トリソミーである。13トリソミーはパトゥ症候群である)

105PM-78 生後1、2か月のDown(ダウン)症候群の乳児にみられる特徴はどれか。
(1)活気があり機嫌が良い。
(2)体重増加は良好である。
(3)筋緊張が強く抱っこしにくい。
(4)舌が小さく吸啜が困難である。
(5)哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。
105PM-78 生後1、2か月のDown(ダウン)症候群の乳児にみられる特徴はどれか。
×(1)活気があり機嫌が良い。(活気は乏しいことが多い)
×(2)体重増加は良好である。(身体的発達の遅延)
×(3)筋緊張が強く抱っこしにくい。(運動機能発達の遅延により筋力が弱い)
×(4)舌が小さく吸啜が困難である。(巨舌が特徴)
〇(5)哺乳の途中で眠ってしまうことが多い。(吸啜力が弱いため哺乳に時間がかかり、途中で疲れて眠ることがある)

# by kanri-kokushi | 2025-08-26 09:11 | 看護師国家試験(その他) | Comments(0)