2011年 01月 21日
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
(1)一酸化窒素(NO) - メチオニン
(2)γ-アミノ酪酸(GABA) - グルタミン酸
(3)セロトニン - チロシン
(4)ヒスタミン - ロイシン
(5)アドレナリン - トリプトファン
(1)× 一酸化窒素(NO)は、血管内皮細胞で合成され、血管平滑筋を弛緩させて、血圧を低下させる作用がある。一酸化窒素(NO)は、一酸化窒素合成酵素により、アルギニンがシトルリンに変換されるときに発生する。だから、一酸化窒素(NO)の前駆体はアルギニンである。
(2)〇 γ-アミノ酪酸(GABA)もアミンの1種である。グルタミン酸のカルボキシル基が取り除かれたものがγ-アミノ酪酸(GABA)である。だから、γ-アミノ酪酸(GABA)の前駆体はグルタミン酸である。
(3)× セロトニンもアミンに1種である。セロトニンの前駆体は、トリプトファンである。トリプトファンが、5-ヒドロシキトリプトファンになり、次にセロトニンになる。5-ヒドロシキトリプトファンがセロトニンになるときにカルボキシル基が取り除かれる。
(4)× アミノ酸は、カルボキシル基(COOH)とアミノ基(NH2)を持っている。カルボキシル基が取り除かれるとアミンになる。ヒスチジンのカルボキシル基が取り除かれたものが、ヒスタミンである。だから、ヒスタミンの前駆体は、ヒスチジンである。
(5)× アドレナリンもアミンの1種である。アドレナリンの前駆体は、チロシンである。チロシンが、ドーパになり、ドパミンになり、ノルアドレナリンになり、最後にアドレナリンになる。ドーパがドパミンになるときに、カルボキシル基が取り除かれる。
正解(2)