2011年 05月 24日
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
(1)尿素 - アルギニン
(2)ドーパミン - トリプトファン
(3)ナイアシン - グルタミン酸
(4)尿酸 - ロイシン
(5)一酸化窒素 - フェニルアラニン
(1)〇 アミノ酸が代謝されるときに、アミノ基から発生する有害なアンモニアは、肝臓の尿素回路で、無害な尿素に変換される。尿素回路を構成するアルギニンがオルニチンに変化するときに尿素が産生される。
(2)× ドーパミンは、カテコールアミンの一種で、チロシンから合成される。トリプトファンは、セロトニンの前駆体である。
(3)× ナイアシンは、ニコチン酸とニコチンアミドを合わせた総称である。ナイアシンは、NAD(nicotinamide adenine dinucleotide)やNADP(nicotinamide adenine dinucleotide phosphate)の材料である。グルタミン酸は、γアミノ酪酸の前駆体である。また、体内の抗酸化物質であるグルタチオンの材料でもある。
(4)× 尿酸は、プリン体塩基であるアデニンとグアニンの代謝産物である。
(5)× 一酸化窒素(NO)は、血管内皮細胞で産生され、血管平滑筋を弛緩させ、血圧を低下させる作用をもつ。NOの前駆体はアルギニンである。フェニルアラニンは、必須アミノ酸の一つで、チロシンの前駆体である。
正解(1)