2012年 08月 23日
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち
(1)ヘム - トリプトファン
(2)尿酸 - アルギニン
(3)クレアチン - フェニルアラニン
(4)グルタチオン - ロイシン
(5)ノルアドレナリン - チロシン
(1)× ヘムの前駆体アミノ酸は、グリシンである。
グリシンとスクシニルCoAが縮合して5-アミノレブリン酸ができる。5-アミノレブリン酸がさらに縮合してポルフィリンができる。ポルフィリンに、二価の鉄が配位してヘムができる。
(2)× 尿酸は、プリン体(アデニンとグアニン)の代謝産物である。
(3)× クレアチンの前駆体アミノ酸は、アルギニンとグリシンである。フェニルアラニンは、チロシンの前駆体アミノ酸である。
(4)× グルタチオンの前駆体アミノ酸は、システイン、グルタミン酸、グリシンである。
グルタチオンは、3つのアミノ酸(システイン、グルタミン酸、グリシン)からなるペプチド(グルタミルシステイニルグリシン)である。グルタチオンはSH基をもつ抗酸化物質である。
(5)〇 正しい。
チロシンは、ドーパを経てドパミンになる。さらに、ドパミンは、ノルアドレナリンを経てアドレナリンになる。ドパミン、ノルアドレナリン、アドレナリンは、カテコール核(catechol、ベンゼン環に2つの水酸基がとなりあって結合したもの)を含むアミン(amine、アンモニアの水素原子を炭化水素基で置換したものR-NH2)なので、カテコールアミン(catecholamine)と呼ぶ。
正解(5)