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臨床栄養学

26-123 75歳、男性、身長178㎝、体重70㎏(標準体重70㎏)の入院患者の1日尿中クレアチニン排泄量が1,100㎎のときのクレアチニン身長係数である。正しいのはどれか。1つ選べ。ただし、クレアチニン排泄基準値は、標準体重1㎏当たり23㎎である。
(1)約150%
(2)約100%
(3)約90%
(4)約70%
(5)約50%

 クレアチニンは、非酵素的にクレアチンから水が放出されるか、ホスホクレアチンからリン酸が放出されて生成する。ホスホクレアチンは、クレアチンがリン酸化されて生成する。
 クレアチンは、腎臓と肝臓において、グリシン、アルギニン、メチオニンの3つのアミノ酸から合成される。血液中に放出されたクレアチンは、その98%が筋肉細胞に取り込まれる。
 1日で、骨格筋内のクレアチンの1~2%がクレアチニンとなって尿中に排泄される。このため、尿中クレアチニン排泄量は、筋肉量に比例する。
 クレアチニン身長係数は、1日尿中クレアチニン排泄量÷(クレアチニン排泄基準値×体重)で求められる。要するに、その人のクレアチニン排泄量が、標準的な排泄量の何%かを計算することにより、その人の骨格筋量を推定するものである。

1,100÷(23×70)=68.3%(約70%)

正解(4)
by kanri-kokushi | 2013-01-21 17:05 | 第26回国家試験 | Comments(0)