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臨床栄養学

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22-141 脳血管障害についての記述である。正しいものの組合せはどれか。
a 脳血栓の予防には、脱水に気をつける。
b 脳血栓の予防には、低たんぱく質食とする。
c 脳出血の予防には、食塩の過剰摂取をさける。
d 脳出血の予防には、ビタミンB1を積極的にとる。
(1)aとb(2)aとc(3)aとd(4)bとc(5)cとd

a〇 脳血栓の予防には、脱水に気をつける。
 脱水になると血液の粘稠度が上昇する。いいかえると、血液がドロドロになる。すると血液は固まりやすくなる。その結果、血栓ができやすくなる。よって、脳血栓を予防するためには、脱水にならないように中止することが大事。

b× 脳血栓の予防には、飽和脂肪酸の摂取を減らし、野菜・果物の摂取量を増やす。
 たんぱく質は、1.0~1.2ℊ/㎏/日を確保して、除脂肪体重が減らないようにすることが大事。飽和脂肪酸は、血清コレステロール値を上昇させるので、制限する。野菜・果物は、食物繊維を多く含み、抗酸化物質も含んでいるので、十分に摂取する。

c〇 脳出血の予防には、食塩の過剰摂取をさける。
 脳出血の最大の危険因子は、高血圧である。高血圧を予防・治療するために減塩食とする。

d× 脳出血の予防には、ビタミンC、E、B6、B12、葉酸などを積極的にとる。
 ビタミンCが欠乏すると、壊血病になる。これはコラーゲン合成障害により、血管の壁がもろくなって、出血しやすくなる。ビタミンEは、抗酸化作用がある。酸化ストレスは、動脈硬化症の原因になる。B6、B12、葉酸が欠乏すると、血中ホモシステイン濃度が上昇する。高ホモシステイン血症は、動脈硬化症の危険因子である。

正解(2)
by kanri-kokushi | 2014-03-10 17:00 | 第22回国家試験 | Comments(0)