2016年 01月 12日
臨床栄養学
○(1)循環血液量が減少する。
×(2)心拍出量が増加する。
×(3)末梢血管抵抗が増加する。
×(4)交感神経が活性化する。
×(5)血液浸透圧が高まる。
(1)○ 循環血液量が減少する。
ナトリウムは、細胞外液の浸透圧を決める主要な因子である。よって、体内のナトリウム量は、細胞外液量を決める主要な因子である。体内のナトリウム量が増加すると細胞外液量が増加し、体内のナトリウム量が減少すると細胞外液量が減少する。細胞外液量が減少すると、循環血液量も減少する。
(2)× 心拍出量が減少する。
循環血液量が減少すると、心臓への静脈還流量が減少する。静脈還流量が減少すれば、心拍出量も減少する。
(3)× 末梢血管抵抗が低下する。
心拍出量が減少すれば血圧が低下する。血圧が低下すれば血流が減少する。血流が減少すれば末梢血管抵抗は低下する。
(4)× 交感神経が抑制される。
ナトリウム摂取は、交感神経の活動を亢進させる。よって、減塩すれば、交感神経の活動は抑制される。
(5)× 血液浸透圧は変化しない。
ナトリウム制限により体内のナトリウム量は減少する。これに合わせて体液量も減少するので血液浸透圧は一定に維持されている。
正解(1)