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30-118 静脈栄養補給法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 (1)末梢静脈栄養では、1日に2,000㎉の輸液を行うことができる。 (2)末梢静脈栄養では、血漿浸透圧の5倍濃度の溶液を投与できる。 (3)末梢静脈栄養では、アミノ酸濃度30%の溶液を投与できる。 (4)中心静脈栄養の基本輸液剤には、セレンが含まれる。 (5)中心静脈栄養では、ビタミンB1の投与が必要である。 (1)× 末梢静脈栄養では、1日に2,000㎉の輸液を行うことができない。 2,000㎉の半分を糖質で投与しようとすると、グルコースで250ℊ投与することになる。末梢静脈栄養のグルコース濃度は10%が限度なので、水分量が2,500㎖必要になる。これに脂質やアミノ酸の点滴を加えると、1日3,000㎖以上の輸液量になることから、水分過剰投与になるので心臓と腎臓に負担をかけることになる。よって、1日に2,000㎉の輸液を行うことができない。 (2)× 末梢静脈栄養では、血漿浸透圧の3倍の濃度の溶液が投与の限界である。 糖質10%以上の輸液を末梢静脈から投与すると、静脈炎を起こす可能性が高いので、高浸透圧の輸液を末梢静脈から投与することはできない。 (3)× 末梢静脈栄養では、アミノ酸濃度10~12%の溶液を投与する。 浸透圧を3倍以下に抑えるために、アミノ酸濃度10~12%の溶液が利用される。 (4)× 中心静脈栄養の基本輸液剤には、セレンが含まれない。 中心静脈栄養の基本輸液剤に含まれる電解質は、Na、K、Ca、Mg、Zn、Pなどである。微量元素であるセレンは含まれていない。我が国の微量元素製剤には、Fe、Mn、Zn、Cu、Iが含まれている。 (5)○ 中心静脈栄養では、ビタミンB1の投与が必要である。 乳酸アシドーシスを予防するために、ビタミンB1の投与が必要である。乳酸アシドーシスとは、血液中の乳酸濃度が一定限度(5mEq/ℓ)以上に上昇して、血液の緩衝作用を超えるためにpHが低下することである。ビタミンB1不足では、嫌気的解糖が進行して乳酸産生が増加し、血液中に多量の乳酸が放出されることにより、乳酸アシドーシスが出現する。ビタミンB1は、ピルビン酸脱水素酵素(ピルビン酸からアセチルCoAを生成)やαケトグルタル酸脱水素酵素(αケトグルタル酸からスクシニルCoAを生成)の補酵素である。ビタミンB1が不足すると解糖で生じたピルビン酸はクエン酸回路や脂肪酸合成に入って行けないので、細胞内に蓄積する。その結果、解糖も停滞してATPを産生できなくなる。この事態を回避するため、乳酸脱水素酵素の作用でピルビン酸を乳酸に変換する。ピルビン酸は細胞膜を通過できないが、乳酸は通過できる。乳酸脱水素酵素の作用で解糖の基質であるNAD+が再生されるので、解糖(嫌気的解糖)を進行させることができる。静脈栄養時には、乳酸アシドーシスを予防するためにビタミンB1を3㎎/日を投与する必要がある。 正解(5)
by kanri-kokushi
| 2016-08-03 11:34
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