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32-136 内分泌疾患の病態と栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。 (1)クッシング症候群では、インスリン感受性が亢進する。 (2)クッシング症候群では、カリウム制限食とする。 (3)バセドウ病では、基礎代謝が亢進する。 (4)バセドウ病では、たんぱく質制限食とする。 (5)橋本病では、血清総コレステロール値が低下する。 (1)× クッシング症候群では、インスリン感受性が低下する。 クッシング症候群は、慢性の糖質コルチコイド過剰分泌により、中心性肥満、高血圧、低K血症、代謝性アルカローシスなどが出現する疾患である。下垂体のACTH過剰分泌が原因である場合をクッシング病(Cushing's disease)という。クッシング病の80~90%は下垂体のACTH産生腺腫が原因である。副腎の過形成または腺腫による糖質コルチコイド過剰産生が原因である場合を、狭義のクッシング症候群という。クッシング病と副腎腺腫の頻度は約1:1である。20~40歳代の女性に多い。 副腎皮質ホルモン主な作用は、以下のとおりである。 ・肝臓での糖新生の促進し、血糖値を上昇させる。 ・たんぱく質の合成を抑制し、糖新生の材料になる糖原性アミノ酸を肝臓に供給する。 ・四肢の脂肪組織のトリグリセリド合成を抑制し、遊離脂肪酸とグリセロールの放出を促進する。 ・抗炎症作用 ・許容作用(カテコールアミン、インスリン、グルカゴンなどの作用を増強) ・腸管からのCa吸収を抑制し、血清Ca値を低下させる。 ・情動・認知など中枢神経系に影響する。 ・抗ストレス作用 ・骨吸収を促進する。 ・CRH(corticotropin releasing hormone)とACTHの分泌を抑制する。(負のフィードバック) (2)× クッシング症候群では、カリウムを制限しない。 ・カリウムの尿中排泄促進により低カリウム血症になるので、カリウム摂取量は制限しない。 (3)〇 バセドウ病では、基礎代謝が亢進する。 バセドウ病(Basedow病、Graves病ともいう)は、甲状腺のTSH受容体に対する自己抗体が出現する自己免疫疾患である。自己抗体は、TSH受容体を活性化して甲状腺ホルモン分泌を促進する。 甲状腺ホルモンの主な作用は、以下のとおりである。 ・代謝亢進による熱産生量増加 ・身体の成長や知能の発育促進 ・腸管の糖吸収促進による血糖値上昇 ・肝臓でのLDL受容体発現増加によるコレステロール取り込み促進、血清コレステロール低下 ・交感神経活動の亢進 ・筋肉たんぱく質の分解促進 ・TRH(thyrotropin releasing hormone)とTSHの分泌を抑制する。(負のフィードバック) (4)× バセドウ病では、高たんぱく質食とする。 代謝亢進時には、異化が亢進しているので、高エネルギー食(35~40㎉/㎏/日)、高たんぱく質食(1.2~1.5ℊ/㎏/日)にする。ビタミン・ミネラル・水分も、不足しないよう十分に投与する。体温上昇、発汗増加により水分を失いやすいので、脱水を予防するために、十分に補給する。治療により、代謝が正常化した場合は、特別な食事療法は必要ない。
(5)× 橋本病では、血清総コレステロール値が上昇する。 甲状腺機能低下症(hypothyroidism)は、甲状腺ホルモンの作用不足による特徴的な臨床症状を呈する。甲状腺ホルモンの分泌低下、あるいは甲状腺ホルモン受容体の欠損(まれ)によって起こる。20~50歳代の女性に多い。出生時から甲状腺機能低下があり、独特の顔貌(眼瞼がはれぼったく、鼻は低く、いつも口をあけ、大きな舌を出している)、低身長、短い四肢、知能低下をきたすものをクレチン症(cretinism)という。クレチン症の頻度は約7,000人に1人である。 慢性甲状腺炎(橋本病)は、自己免疫疾患であり、甲状腺組織に対する自己抗体により慢性炎症が起こり、甲状腺組織が破壊されて、ホルモン産生が低下する。 血液検査では、甲状腺ホルモン(T4,T3)低値、甲状腺刺激ホルモン(TSH)高値(負のフィードバック作用の欠如)がみられる。自己抗体では、抗サイログロブリン抗体と抗ミクロソーム抗体が陽性になる。コレステロールの生合成も低下するが、異化・排泄の低下がより大きいために、血清コレステロール値は上昇する。代謝の低下により、貧血が出現する。 正解(3)
by kanri-kokushi
| 2019-10-04 16:06
| 第32回国家試験
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